千寿庵吉宗の純本生わらび餅

ポロ
こんにちは、ポロです。
奈良公園の紅葉を見に、大仏殿の北側を散策しているときのことでした。国道369号沿いにある、奈良の和菓子の老舗”千寿庵吉宗本店”の前を通りかかったところ、入り口の扉のところにお知らせが書いてありました。
「純本生わらび餅入りました。」 …………”生”じゃなくて、”純本生”?わらび餅の純本生なんて、今まで聞いたことがない。しかも通常の生わらび餅と食べ比べができる、とあります。よし早速いただいてみよう!とお店に入りました。
この説明書きにもあるように、純本生わらび餅とは天然の国産わらび粉をその日の朝練上げて作ったものだそうで、最大三日ほどしか日持ちしないものだそう。ちなみにわらび粉とは、あの山菜のわらびの根(か細くて小さいんです)を細かく砕いてろ過し精製して作る、生産量の極めて少ない貴重なもの。ほぉ…あの小さなわらびのねぇ……。
「純本生わらび餅と生わらび餅の食べ比べ」を注文してほどなくセットが運ばれてきました!おぉっ、なんと瑞々しい!口にする前からそのふるふる感が伝わってきます。まずはいつも食べている生わらび餅(写真右側、薄いグリーン)の方から。
うん、いつも食べている馴染みのわらび餅だ。ただ出来たてということもあり、なんか鮮度がいいような気もします。きな粉と合わせて食べると、ほんのり香ばしくてこれもまた美味しい!ではついに、純本生わらび餅(写真左、薄いグレー)を。
あれっ?箸を入れた瞬間から違う!すぐに断ち切れないほどジワッと粘る柔らかさ。口に入れると驚くほどの滑らかな舌触り!生わらび餅とは別格のふるふる感です。また、甘みの質も違います。鮮度を感じる甘さで、瑞々しい後味が印象的。希少な天然わらび粉を使っているだけあって、なかなか味わえないプレミアムな食感をしっかりと堪能しました。
老舗の古くて新しい和の味、ごちそうさまでした!
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